菊 薫る季節となった。
今年もご門徒のFさんに菊を展示して頂いた。
お祥月にお邪魔したご門徒で大切に育てられているインド菩提樹を
下さると言う。管理が難しいそうなので家内と一緒に出直した。
養専寺ではご門徒が分からない「坊守」という呼び方はしない
家内が育て方を色々聞いている。ほのぼのとした気分になる。
帰りに路地で育てているインド菩提樹2本を見せて頂いた。
冬に向かって鉢に戻し室内へ移動すると言う。
大変な手間をかけて育てた一本を頂戴した。
ご門徒とお寺は永い間かかって築かれた幸せな関係です。
およそ42年間お育てにあずかったMさんの満中陰法要。
住職就任以来42年、大変お世話になった方々がお浄土へ
還られている。悲しく寂しいことです。
どうにもならない過去を振り返らず、どうにもならない未来を
夢見ず、今現在、この一瞬に命をかけて生きよう。
高校生の時からのお斎先で約50年間お育てにあずかった
お同行さんの七日参りでした。
常にお念仏を申し、お酒と将棋が大好きで、とても明るく自分を
飾らない方でした。
台風で風雨が大きい中ご参詣くださったご遺族の方々私とともに
ご前さんを大切にいたしましょう。
納骨のお勤めをする。
高校1年の時初めてのお勤めにお伺いしたお宅のお同行さんだ。
こ坊主の時から約50年間お育てにあずかった。
半世紀、私のお勤めを聴いてくださった。
お馴染さんが次々お浄土へ帰っていく。
寂しいことです。悲しいことです。
お互いご前さんを大切にしましょう。